苫米地式コーチング無料動画：複数のゴールを持つことは大切。でもゴール毎に重要性が異なり矛盾する場合はどうしたら？（約10分）

［書き起こし］複数のゴールを持つことは大切。でもゴール毎に重要性が異なり矛盾する場合はどうしたら？

今日は、ゴールごとに重要性がそれぞれ異なって、全然問題ないということについて話していきます。

コーチングの実践を本格的に始めようとして、あるあるネタの一つとして、『ゴールとゴールが相反する形になってしまったときは、どうしたら良いのですか？』という話がでてきます。実際のところは、ゴール同士が矛盾しても全然問題ない。むしろ、そうあって良いですね。そうあったほうが良いくらいの。

で、ゴールによって重要性が異なることの例の一つとして、私の場合はコーチとして、日本全国フットワークよく駆け回っていくっていうのが、ゴール達成のために必要だったりします。かたや、健康のゴールでは、無添加の食べ物をどんどん食べていきたいなっていうのがあったりします。で、他には家族のゴールでは、妻や子どもたちとできるだけ楽しく時間を過ごしたい、できれば長く、みたいな。ま、ゴールからみると、そういったことが重要性として出てきたりする。

例えばコーチとして、日本全国フットワーク良く駆け回ろうとすると、たいていは外食ですね。外食で無添加の食べ物を提供していくれるお店って、そんなないし、そんなこだわってたら仲間と一緒にご飯食べれなかったりもする。そしたら、その健康のゴールとコーチとしての活動のゴールっていうのが矛盾するかたちになってますよね。

それでいいってことなんです。

他には例えば、家族との時間を大切にしたい、家族との関係性のゴールがあったとして、コーチとして日本全国駆け回ったら、家にいない時間も多いわけです。これまた、矛盾している感じですよね。

これで全然いいんです。

何がいいかっていったら、それらを包摂する大きなゴールなり、方法なりが見えてくるんですね、おかげで。

例えば、健康のゴールで無添加のもの食べたいみたいな、あったとして、日本全国駆け回っている、外食が多いっていうのがあったときに、僕はつい先日、具体的に言葉にできたんですけども、要は添加物がある体が好まないような食べ物食べたとしてもすぐに体の外に排出できるカラクリを自分の体に組み込めばいい、と気がついたんですね。

ま、入ってくるものがあるし、出ていくものもあるし、出ていく量、いらないものを出す量を増やせば、極力入ってこないようにするのと同じ効果があるじゃんということに気がついたわけです。これは健康のゴールだけ持ってたら、なかなか気がつかなかったことなんですよ。ゴールとしては矛盾してたから、気づいたことなんですね。抽象度高くとらえれた。おかげで。

ゴールは沢山あっていいし、ゴール同士が相反する形であってもいいです。

で、ただ、一応気にとめておくと判断しやすいなっていうのは大きな大きなビックゴールを持った上で、各ゴールを持つっていうのが理想っちゃ理想です。それができたら、結構コーチングの実践がかなりうまくいっているっていうことです。

まあ、プロのコーチをつけずに、そこまでいくのってなかなか厳しいかなって思います。厳しいと言っちゃうと厳しくなりやすいから、まあ一応なんとなく知っといてください。

なので、大きいゴールがあれば各ゴール同士が相反しているようでも、大きいゴールから見てどうなんだっていうことが選択できるようになる。抽象度高い視点で判断ができる。

なので、『（自分の）でっかいゴールは、なんだ～？』といって常に探していく、このマインドの使い方は結構重要です。見つかってしまえば、『よっしゃー』という感じですよね。そこから色んなことが、判断できたりするようになります。

で、例えば戦争と差別がない世界を作り上げていくお手伝いというビックゴールがあったとして、その、なんだろう、世界中駆け回って戦争と差別をなくしていくんだって形でコーチとして活動していくっていうのもありだけど、でもやっぱり家族も大事。

で、フラクタルに捉えたときに抽象度高い捉え方としては世界中から戦争と差別がない状態。抽象度低いところで、その世界中の人々を見た時に家族っていう単位ももちろん見えてくる、その中でケンカが絶えない状態っていうのは、抽象度高い状態でも戦争と差別がない状態っていうのが実現できてないわけです。必ず抽象度低いところでも、現れてくるはずだから。となると、『家族をないがしろにするのはどうかな！？』っていうのがわかるわけです。ビックゴールがあればね。

ま、そんな感じでこういろんなことが見えてくる。例えば『健康のゴールで添加物のあるものを食べたくないよね』っていうのがあったとしても、『ん！？まてよ。戦争と差別なくすんだったら、世界中駆け回っているから、添加物ある食べ物もたまには食べないといけないかもね。』みたいなことが発想として出てくるようになるわけです。抽象度高いゴールを持っていればね。それはもちろんやりたいことである必要はあるので、それを探していくっていうのはコーチング実践の大きなポイントではある。

で、大事なことはゴール同士の重要性が異なる、ゴール同士が相反して全然問題ないってことです。ゴールごとに重要性評価関数が、つまり自我がぜんぜん変わっていい。

なので、あるゴールのことを考えている中で、一緒にゴールについて話していた時の、その皆さんがしゃべる内容と別のゴールに対して皆さんがしゃべる内容が一致してなくていいわけです。

仲のいい人とかパートナーとかに、「昨日ああ言ったじゃない。」って言われることは、普通にありうるってことです。だって『ゴールごとに重要性が違うんだもん』ってことで。

でも、そういうことが起こるのは、全然いいんです。で、まわりの反応も「昨日言ってたことと違うじゃない。」っていうことが起こるんですよ。ただそれが起こるっていうことを知っとけば、『そう思うよね』みたいな感じでこちらも受け止めれるので、まずはゴールごとに重要性が違ってOKということを受け入れるっていうことです。受け入れられないと、いろんな領域にゴール設定できないので、進まないということです。

で、あるとき、やりたいことがわっと出てきて、やっちゃう感じで現状突破したりします。そうなるまでしっかりゴール設定を進めていく、ゴールへの臨場感を高めていく、それを進めていくときにゴールごとに重要性が違うからっていうことで怯む必要は全くないってことです。

ま、時間とかお金とかいろいろなリソースをゴール同士がバッティングするっていうことはよくあるのですが、それは一旦無視して臨場感を高めていく、やりたいことがあれば、ちょいちょいやっていくのも良いし。いろいろ行動してみる。

あるとき、やっちまえみたいなときが来ますので、そのタイミングがきたら、思い切って行けばいいかなと思います。

今日は以上です。